日時  2003/6/22
場所  ショア
テーマ 海の向こうにワインがある

海の上のレストラン!?

 内浦、スカンジナビアの船を右手に見ながら、車はさらに先に行く。ワゴン車に乗っていると、拉致される時というのはこんな時なのかと思ったりする。夕暮れの曇り空、海の色も重苦しい。いくつかのカーブを過ぎて、車は急に止まった。今日のワイン会の場所、レストラン ショア。海に突き出た建物である。ぱっと見るとレストランというより、コンテナ車のようだ.雨が降ってきた。急いで中に入る。中にはいると、海に向かって全面窓。内浦の穏やかな海が視界に広がった。ガラス窓に雨の筋が流れていく。晴れていれば夕焼けが美しいに違いない。今日は重い風景だが、古い白黒映画を見ているようで妙に落ち着く。と、ちょっと渋い調子で書いてみたが、もう限界。いつもの調子に戻りたい。


今日は白で!
 今日のテーマはビオワインや新たに注目されている白を中心に始まった。シェフの鵜澤さんも、気合いが入っていました。

 最初に出たワインは微発泡性のワイン。このワイン、これが最初で最後のワインだそうで、にもかかわらず完成度の高いワインだった。前菜ともよく合う。ワインもおいしい、食事もおいしいとなると、一緒に飲むのが難しい。ついどちらかを先に空にしてしまう。「食べたい、飲みたい」と心の中で葛藤をしつつ、次々と出るワインや料理を平らげた。
至福」という漢字は、今日の自分のためにあったのではないか。そんな気がした。

今日出たワインは

ヴェーレ ペティヤン ナチュラル ノンドゼ 99
アンジュブラン ラ・ロッシュ 01
サンロマン 00
オクセイ デュレス 00
ピュリニーモンラッシシェ フォラティエール 89
シャトー マンセドール 98
シャトー カノン 92



元祖ビオといえばコンニャク
よく考えてみると、このワイン会ではワインのウンチクを語る人がいない。不思議といえば確かに不思議だ。けれどだからこそ、みんなこうして集まって来るわけで、そこがいいところなのだろう。ただ、今日は、あまりに会話の内容が危険な香りに満ちていた。
ほとんど語ることができない。
(よく憶えてないというべきか)
 イノシシやシカの正しい食べ方。テングサから作ったトコロテンのうまさ。コンニャク玉からつくったコンニャクはいかによく味がしみるかという健康で文化的な会話も、もちろんあった。どこでコンニャク玉を作っているのか、最初にコンニャクを食べた人の勇気(あのコンニャクの葉や茎の姿を知りつつ、食べたというのはかなりの人であったのだろう)、灰汁を使ったコンニャクのすばらしさ..........コンニャクでこんなに盛り上がっていいのかという素朴な問いを後に残しながらも、今日の西伊豆の海を前にしたワイン会は、無事にお開きとなったのだ。

鵜澤シェフ
SHORE
沼津市西浦木負391-2
055-942-3201

持ち主の方に
「あの場所でやってみない?」
と、言われ、始めてもう12年だそうです。
室内はとてもいい雰囲気なのでぜひお立ち寄りを!

(週末は予約をした方がいいそうです。)

そうそう、ソムリエでもあるシェフ、ワイン選びも的確です。

静岡朝日テレビのとびっきり食堂でも紹介されています。

今日の献立は

・アミューズギュナレ(付き出し)
 鰺とリエントのシュー詰めと鰺のキュウリ、スクランブルエッグのカクテ  ル
・冷たい前菜 
 ナスとホタテ貝、サーモンのテリーヌ モザイク仕立て

・温かい前菜 
 ひな鶏とオマール海老のガランティーヌ とうもろこしのピュレ添え オマ ール海老のソース
・メインディッシュ

 シャラン鴨のロースト もも肉のパテとフォアグラ添え
・デザート
 ミルクのブラマンジュ 地元のフルーツのピュレ添え